今日は、絵本作家の高野紀子さんと、
学芸大学のマッターホーンで、
のんびりと午後のティータイムを過ごしました。
この店のケーキは、昔懐かしい昭和の味で、
昭和の乙女ふたり、ガールズトークに花が咲きました。
本日の話題の中心は、紀子さん著作の新刊
「着物のえほん」のこと。
絵本といっても、着物入門のための基本情報が満載で、
大人も十分に楽しめ、かつ、ためになる本です。
基礎知識編のため、既に着物を着ている方にとっては、
当たり前の情報となってしまいますが、
紀子さんの、優しくて繊細な絵を眺めているだけで、
ほっこりとした気持ちになれます。
クマさん、キツネさん、ウサギさんなどのキャラクターが
季節やTPOに合わせた着物姿で登場するのですが、
動物が着物を着て人間のように振る舞うシチュエーションは、
子供の頃に慣れ親しんだ昔話の世界を彷彿とさせ、
懐古的な気分にひたれます。
そして、何より素晴らしいのは、
動物の姿を借りて、失われつつある「日本の家族」が
描かれていることだと思います。
縞の着物に割烹着姿のおばあちゃんクマに、
なぜか、他界した自分の祖母を重ね合わせてしまって、
胸がキュンとなってしまいました。
平成生まれの子供たちにも、こういう感覚が
伝わってくれるといいなぁ、と思います。
全国の小中学校で、推薦図書にしてくれないものかしら。
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